17.5.15

【映画】 EX MACHINA [2015]

"EX MACHINA [エクス マキ(ー)ナ]"
日本公開未定

"Sunshine" や "28日後..."、”The Beach"を書いた作家、アレックス・ガーランドの原作・監督によるSF映画。
先日ポストした "Her"と同じくA.I.ものですが、"Her"とは違った視点で本当に近未来的な内容。 内容は単純と言えば単純な為、細かく感想を述べるとネタバレになるので控えておきます。
キーは「Blue Book」という世界の94%のシェアを占めるサーチエンジン。主人公が勤めるIT企業の主力。
世界最大のサーチエンジンで、青いブック。。。
これだけで何かを連想させる笑
実は「Blue Book」も上記の連想以外に別の意図があり、そういった言葉のチョイスや会話の構成がちょこちょこあって、少し鼻についたりもする笑

タイトルの"EX MACHINA"
調べると分かるのだが、ラテン語で「機械仕掛け」とかいう意味のよう。
最初にこのタイトルを見た時に、アップルシードという漫画の映画第二弾を思い出した笑
ただこの映画の場合は単純な「機械仕掛けの」という意味でのタイトルではなく、演劇(の手法)の一つである「Deus ex machina (デウス エクス マキナ)」にも掛けており、映画を見た後にこのタイトルのことを改めて考えるとこの映画の作者が伝えたいものがなんだか少し分かるような気がする。
オフィシャルサイトもきちんと雰囲気を出していていい感じ。
サイトの項目の一つに劇中のA.I. 「AVA」とのセッションをもじったものもあり、サイトのシステム自体はマジでどうってこともないのですが雰囲気はよい。
見終わったらきっと不安にかられてドキドキする人が多い映画だと思う。

自分自身は一回では全ての伏線を読み切れなかったのだが、なんとなく分かっただけでもそれなりの数の比喩や含みの表現が劇中にある。

内容・映像・音楽。 つまりはこの映画のトータルの世界観は、本当にしっかりとしていて気づいたら引き込まれていき、一つの小説を読み終えた気になる。
A.I.の映画なんだけど、実は肝はそこじゃない。



ムービーの配信はまだのようですが、サウンドトラックは既に発売中。